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16、人造いくらについて




私は人造いくらを食べたことがありません。

ぜひ一度食べてみたいと思うのですが、なかなかそのチャンスにめぐり合えません。

ネットで買えないだろうかと思って探してみましたが、やっと見つけたのは、あるメーカーで製造している業務用のものでした。

腐りにくい性質を生かして主に病院食に使われているそうですが、一般には販売してないみたいです。

その人造イクラの製造量は年間50トンほどと書かれていました。

日本でのいくらの製造量が確か数千トンですので、本当にごくわずかしか流通していないことになります。

コスト的にも人造いくらのほうが高いのではないでしょうか。




人造いくらの見分け方についてネットで探しましたら、間違った解答をされてる方が多かったのが気になりまして ここで少し書いてみようと思います。


まず1つ目「皮が硬いいくらは人造」
鮭の卵は成熟するにつれて皮が硬くなってゆきます。産卵直前のものは噛んでも噛み切れないほどです。 天然の物でも皮の硬いいくらは存在します。

2つ目「人造いくらは中の赤い部分が全部上を向いている」
天然のいくらだって全部上向いてますよ。

3つ目「回転寿司のいくらは人造」
人造イクラの製造量から考えて、そんなこと無いと思いますよ。

4つ目「お湯に入れて白く濁らなければ人造」
これについては、テストのやり方によっては うまく判断できない場合が考えられます。 例えばお湯がぬるかった等です。以前に、あるお客様から「お湯にイクラを入れてみたら白くならなかったので、お宅の商品は 人造イクラだ」というお電話を頂いたことがありまして、驚いたことがあります。 その時は、天然のイクラであることを一生懸命に説明して、なんとか納得して頂きましたが・・・。






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