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14、たこのカラストンビ




私の父がまだ独立する前の話ですのでかなり昔の話ですが、酢だこを作るために大量のミズダコを加工していたことがあります。

「カラストンビ食べたい」

まだ小さかった私が そうねだると、働いている若いお兄さんが 茹で上がったばかりのタコから  カラストンビを切り取って 持ってきてくれたものです。
カラストンビとは たこの口の部分です。

ミズダコは 20kgぐらいもある 大ダコですので、そのカラストンビは 子供のこぶしほどもあります。 それにガブリと かぶりつくわけです。

かなり歯ごたえがあり、歯の間に繊維が入り込んで大変でしたが、足や頭とは違う その食感と味が 私は大好きでした。

現在 川村水産では 酢だこは作りませんが、 タコの珍味 は作っています。
茹で上がったタコについている  カラストンビを見るたびに あの頃食べたカラストンビのことを思い出します。

今では トンビにかぶりつくなんてこと しませんが、タコは私の好物の一つです。






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