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2、鮭冬葉(さけとば)の歴史について


鮭冬葉(サケトバ)は、もともとアイヌの保存食だったもので、その歴史はかなり古いものと考えられます。

でも、私は子供の頃に鮭トバを食べた記憶がありません。

ちなみに私は昭和35年生まれです。

私が子供の頃は、今ほど秋鮭の漁獲量が多くなかったですし、価格もずいぶん高かったような気がしますので、 私の父も、鮭冬葉は作らなかったのでしょう。

標津の水産加工場に勤務されていたことのある遠藤紀忠氏が書かれた 「標津のサケ」(北日本海洋センター)に鮭冬葉についての記述がありますので、要約してご紹介します。

笹谷進氏著「今は夕凪」には、標津町 笹谷商店の笹谷進氏が鮭冬葉を最初に商品化したと書かれている。
サケの捕獲場で、番屋の軒下に干されていたトバを食べさせてもらい、いたく感心し、商品化。それが大変好評で マスコミに取り上げられるほどだった。

鮭冬葉の商品化が行なわれたのは昭和50年代前半。現在でも標津では冬葉作りが盛んに行なわれている。

「鮭冬葉の商品化は標津の笹谷商店が最初」というのは、確証は得られていないが可能性は高いのではないか。

なお、「トバ」を「冬葉」と命名したのは標津漁業協同組合である。


ちなみに最初に鮭冬葉をスライスして売り出したのは川村水産であると、私の母が言うのですが、 これはどうでしょうかねぇ・・。(2008.5.18)



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